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Avril Lavigne est née au Canada.
アヴリル・ラヴィーンの曲を聴いていた。
「彼女のファーストネームのアヴリルというところは、”Avril”だから、フランス語では『4月』の意味だな」とぼんやり考えていたが、ふと検索してみてはっきりした。カナダのオンタリオ州生まれの彼女は、フランス系カナダ人の両親を持っているのだとか。
そして、ラヴィーンの方は”La vigne”と書く。ラヴィーニュか。なるほど。四月、とブドウ畑という意味のフランス語の名前だったのだ。彼女の名前にフランスの香りを見つけた気がして嬉しくなった。
曲を教えてもらったのは、高校の時。彼女は、はじめ私の一番の友人というわけではなかった。恐らく仲の良い友達と比べると二番目か三番目。私のなかではひそかにそう位置づけていたのだ。彼女は割とおとなしい、ほっそりとしたモデルのような人だったからこんなタイプの曲を好むのかと少し意外に思ったものだ。しかし高校三年間のあいだに部活をとおして話をすることも多くなり、二人でジェラートの店へ行って話しあったり、電話をかけ合ったりするようになった。今でも時々遊ぶ約束を取り付けている。
また、このアヴリルに少し似ているのではないかと思っていた友人が中学校の時いた。三人兄弟の長女で一人暮らしをしている、あの友人だ。彼女は悪いことにあこがれていたのだろうか、恰好も黒を基調としたようなパンク系のファッションを好んでいたのではないかと思う。
彼女も背は高い方ではなかったが、その見た目と声から男に間違われることもあった。一度、塾で別の学校の女の子から間違えて告白されそうになったと聞いたときは、笑いそうになったが。アヴリルのLet goのジャケットを見るたび、彼女に似ているなぁ、と思う。勿論これは個人的な感想だ。本人は驚くかもしれない。
彼女とは小学校の頃からの知り合いであったが、彼女をもっとも親しい友人と考えたことはなかった。中学になりその距離はずっと縮まることとなったのだが。彼女も元は二番目か三番目。私の中ではそんな位置だった。
昨日は、庵道という西新にある美味しい珈琲店へといった。禁煙が広まる中、この長く続く店では今でも煙草を吸うことを禁止してはいない。しかしその煙たさを少し我慢すれば美味しい珈琲とワッフルを食べることができる。
そこへ行った友人も、元々は一番仲のいい人ではなかった。大学四年間を共に過ごした、クラスでの友人、部活での友人は今は働いていたりで近くにはいない。今、私の傍にいるこの友人は、大学の頃同じキャンパスで過ごしたにもかかわらず、大学院に入るまではまともに話したこともないような人だった。それが、今は違う。
私のなかで一番と思った人たちとは、今も、変わらず付き合っている。しかし、その当時ニ番三番と位置付けた人たちも、私のなかで多く位置を占めているを言うことに気がつき始めた。
もともと順位付けなんていやしい、おこがましいと思われるかもしれない。しかし、ほとんど無意識で行われるこの順位付けで、私は人間関係を保っていることろがあるようだ。私は、ニ番だから三番だからと軽視しようというわけではない。むしろ、彼女たちをもっと、より深く知っていきたいのだ、と思い始めている。ないがしろにしてはいけない、ニ番、三番。
アヴリルの曲を聴いていたら、友人の順位へと意識が流れていった午前中だった。
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