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Le livre me donne quelque chose.
茶道に行った。ホテルで行われていた。阪急という新しくできたビルの近くだ。
茶席にふた席入り、阪急の人ごみに酔いながら、姉といっしょにカラオケをして帰ってきた。
茶道と、阪急と、カラオケと。
何が新しかったわけでもない。かといって毎日行っている行事だというわけでもない。
ただ、こうやって日々が、同じような顔をして過ぎていくことに、なんとなく苛立ちのようなものを感じた。
私は、本を読むと、書き言葉の文体がぶれる。よく、内容にかかわらず、書いている人へのシンクロをしようとして、妙に混ざったような文になってしまうのである。今、ナブコフの『ロリータ』を読んでいる。
作品中多くのフランス語が用いられていて、その音の片仮名書きが面白い。
ロリータという語はいま使われているものとずいぶん感じが違うのだなと思った。
12歳の、わんぱくでわがままで、下品なところもあるが魅力的なかわいい少女と、自称・美貌の男(今は囚人)との物語。男が回想録をつけるような形で書かれている。
そして、この程度ならば、今の時代にもありそうだと思わせてしまうところが何だか恐ろしいと思う。
私は、本を読めば、それをどこかにぶちまけたくなる。本を読んだことによって、内側にたまってくる、なんだかよくわからないもの。そのために、歌ったり、踊ったり、書いたりしてしまうんだと思う。
そんな気がする。
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