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On a l'épée à double tranchant.
もろ刃の剣。この言葉がぴったりくる気がする。
フランス人女性の先生の授業があった。彼女が話してくれたフランスのことについての一つ。それは、大学の授業料、入学金がタダであるということ。なんとも魅力的な話である。フランスはさまざまなシステム(映画館や美術館の入場料も)タダであったり、日本に比べ極端に安かったりする。これは、この国の税金が高いからなのだそうだ。税金を高くとっているためにその分に資金を他に当てることができる。それを聞いて思ったのは、ダイエット方法だ。
ダイエット方法は多く存在するが、リスクのないものは少ない、必ずといっていいほど何らかの犠牲がともなう。それを犠牲と思うかどうかは個人で意見の分かれるところであろうが。
何らかの便利さや快適さを手に入れようとすると、その分のひずみや歪みがどこかに現われてくる。
公共の機関のものを安くしようと思えば、税金が高くなる。ダイエットしようと思えば、時間、体力、金銭面での負担がかかる。あるいは、部分的に痩せはしても、他の部分が太ってしまうこともあるかもしれない。
良いと思ってやっていたことが、実は悪かったとわかることもあるかもしれない。体に良いと思ってやっていた、半身浴が、実は肩を冷やし、汗を大量にかきすぎるので、体に良くないと言われたように。
何かを得るためには、何かを失わないといけないのか。しかし、その均衡を保っていくことはできるかもしれない。私たちは常に揺れ動く振り子のようだ。快適さと不便さ、それから情報にも踊らされて、ゆらゆら、ゆらゆらと不安に動いている。
授業料免除とダイエット。この二つの関係を良い表わすならば、
もろ刃の剣。この言葉がぴったりくる気がするのである。
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