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"Shiki" est mon livre favori.
指先が冷たい。もうだいぶ日中は、暖かくはなって来たけれど、それでも夜は冷えてくる。
昨日給油したばかりのヒーターをつけてみる。ヒーターの音を聞くだけで、体が温まっていく気がする。後で、ホットミルクでも入れて来ようか。
最近パソコンの調子が良くない。真っ暗な画面が出てくる。放電したりしばらく使わなかったりするのだが、どうにも良くない。これが海外に持っていった時に、続くようならどうしようか、と心配してしまう。
このパソコンは、私が大学2年の時に買ったものだ。今年で4年目。変えどきなのだろうか。私の初代パソコン。それ以前は、家族と兼用のデスクトップをもっていた。
今日は、私の好きな小説の話をしてみよう。小野不由美の小説『屍鬼』だ。この小説にはまったのは2007年だっただろうか。人間と屍鬼となった人々の葛藤やそれぞれの考えが詳しく描写していて感情移入できる。その立場の反転に強く興味を持ち、大学の時のゼミ論で発表したこともある。
最近では藤崎竜の漫画で『屍鬼』が出ている。原作はもちろん小野不由美の小説だ。今日、マンガの10巻を買って来た。次が最終巻なのだとある。結末は知っている。しかし何か惹かれるものがある。活字とは違う、絵の形でどうなるのかがとても気になる。
人が絶対な正義ではない。作品を読んでいてそれを強く感じる。人とは異質のものに変化しても、感情や記憶は残る。人を殺す生き物になった時点でどうすればいいのだろうか。もし自分が屍鬼だったら、逆に家族が屍鬼になって襲ってきたら。それを考えると苦しくなる。私は、自分が生きるために、人を殺すか。殺すかもしれない。逆に、屍鬼として襲われたら抵抗するだろうか。イエス。それを考えると、自分がとてもエゴイストな存在だとわかる。綺麗事を言っていても生の渇望の前では消え去ってしまうだろう。
人間の想像力というものは恐ろしいと思う。こんな残酷な想像をして、私は何をしているのだろうか。家族を殺す?家族に殺される?私は小説の内容にシンクロしてしまう癖がある。気をつけなければ、物語の世界と現実を同等に考えそうになってしまうのである。もちろん、今書いている時点で私は正気だ。ただ、本当に些細な瞬間忘れている気がするのである。
それでも、興味深い小説を見つけるのは好きだ。こうやって色々と考えを膨らませることのできる小説に会えるとものすごく幸せな気分になる。未だ、フランスの小説でそのようなものを見つけたことはない。いつか、自分をその物語の世界へ引きずり込むような、そんな夢中にさせられる本と見つけてみたい。
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